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■凉山イ族
イ族は、中国の西南部、雲南省東部と四川省西南部の寗属(にんぞく)地方一帯中心に住んでいる。
むかし、漢人はイ族を「猓玀(ロロ)」または「猓猓(ロロ)」と呼んでいた。中華人民共和国成立以前は、漢人はイ族を、独立倮羅(ロロ)と呼ばれた。
歴史的には元・明・清政府の時期をつうじて、たえず中央政府の攻略をうけてきたが、天然の要塞を盾に、独立勢力圏を守りつづけてきた。民国時期になった1919年、イ族は凉山周辺の漢民族居住地区に攻め込み、一時的に勢力圏を拡大した。
■凉山イ族社会の奴隷制度
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● 凉山イ族社会の奴隷制度
解放後の1956年まで存続した四川省南部・凉山イ族地区の奴隷制度
■彝(イ)語
イ族の言語は、漢チベット語系イ語族イ語支に属している。同じ語族のイ語支の言語には、このほかに、哈尼(ハニ)語、リス語、納西(ナシ)語、白(ペー)語、阿昌(アチャン)語、ラフ語、土家(トウジャ)語などがある。これらの言葉を使う民族は、土家族以外は多くは、雲南、貴州、四川に住んでいる。尚、土家族は、貴州、湖南境界の山地を中心に居住。
イ語は、6つの方言に分かれる。
▼(1)東部の方言・・・貴州の威寧、雲南の尋甸、禄勧のイ語を代表とする
▼(2)南部の方言・・・雲南石屏県のイ語を代表とする
▼(3)東南部の方言・・・雲南省宜良、弥勒のイ語を代表とする
▼(4)西部の方言・・・雲南省巍山のイ語を代表とする
▼(5)中部の方言・・・雲南省大姚のイ語を代表とする
▼(6)北部の方言・・・大小凉山とその近隣十数県に住むイ族が話す言葉。この方言を使うのは、主に「諾蘇」や「聶蘇」と自称するイ族支系で、全イ族人口の約35%を占める最大の方言区
■昭覚(凉山イ族地区の中心地)
昭覚県城の東南で、三湾河と昭覚河の2つの河が合流して西渓河になるが、昭覚の旧県城は、この2つの河の合流地点の近くにつくられている。ここはもと、2つの河が交わりあうという意味の「交角(チャオチャオ)」という地名の湿地だったが、その後、訛って、「交脚(チャオチャオ)」となった。清末(19世紀末)に、県が置かれてから、発音をとって「昭覚(ジャオチャオ)」と改められた。