メコン圏の写真集・旅紀行・エッセイ 第17回

 本書掲載の

 主な写真

 

 (カラー口絵写真は除く)

 

   《フエ》

フエ王宮の正門になる 

  「午門」

●午門の上から見た太和 殿と、太和殿の中と前庭

●都城の城門

●フォン川

●フォン川の左岸、旧都城 側にあるドンバ市場

●新市街

●顕臨閣の前の鼎

●フエ郊外のカイディン

 帝廟

●廟に安置されたカイディ

  ン帝の像

●フエの名物皇帝料理

●トゥヒエウ寺の本堂と

 僧侶

 

  《ミソン・ダナン》

聖地ミソン

●神殿

7世紀の碑文

船形屋根の遺跡

●神殿側壁の浮き彫り

●聖山マハパルバータと

  Aグループの遺跡

●ダナン市のチャム彫刻

 博物館の正面

●祭壇の基部に彫られた

 踊る女性像

●基壇に彫られた笛(インドの横笛バーンスリ)を吹く男性像

●チャム彫刻博物館内

 

チャンパの末裔チャム族

バラモン僧が登場するヒンドゥー教徒の大祭カテ

●ベトナムのヒンドゥー教徒の家族

●イスラームを信仰するベトナムの村の少女

●カンボジアのチャム人の儀式に使われる白檀

 

 《ホイアン》

トゥーボン川の岸辺に沿って広がる旧市街

●中国風の家が軒を連ねるチャンフー通り

骨董店

●木造家屋の家の中

●日本橋(別名遠来橋)

●旧市街のグエンタイホック通り

●ホイアンの海とチャム島

●ホイアン上空

●五行山の観音像

●グエン朝時代のアオザイの絵

 

  《スコータイ》

スコータイの中心寺院ワット・マハータート

●ワット・シーチュムの大仏

ワット・シーサワーイと火炎状の頭をした仏像

●ワット・マハータートの境内

 

 《カンペーンペット》

ワット・プラシーイリヤボットの仏像

●ワット・チャーンロープ

 

 《シーサッチャナーライ》

ワット・チェディーチェットテーオと釈迦像

●コノイ村と宋胡録焼きの古窯、窯周辺の陶磁器の破片、付近の骨董店

 

 《ルアンパバーン》

●メコン川の岸辺にひらけた古都ルアンパバーン

●旧市街の建物

●プーシー山と旧王宮

●王立寺院ワット・シェントーン

●付近のシンレックス村での絹織物の製作

●僧侶の読経、托鉢

●伝統菓子作り

 

 《アンコール》

●クーレン山

●バケン山から見たアンコールワット

●アンコールワットの西門の神像

●アンコールワットの奥の院

●十字回廊

●神に仕える舞姫や王の浮き彫り

●中心塔の拝殿への階段

●アンコールトムの南大門

●濠に渡された石橋の欄干

●バイヨンと人面像

●バイヨンの回廊跡の浮き彫り

●バケン山頂の神殿と人造湖西バライ

●プリアカンの濠

●タプローム寺院

●プレループの前で魚を捕る子供たち

●バンテアイスレイの浮き彫り

●トンレサップ湖とチョンクネア村

●トンレサップ湖の漁

●トンレサップ湖の魚

 

  

  『7日でめぐる

      インドシナ半島の世界遺産』 

      

     

   樋口 英夫 著 

   株式会社めこん 2003年4月発行

    ISBN4-8396-0158-5

 

     

         ≪著者紹介≫樋口 英夫 (ひぐち・ひでお)

 

     写真家 日本写真家協会会員

     本書と関連する著書・共著に

     『タイ・黄衣のゆらぎ』(平河出版社)、『雲南・北ラオスの旅』(めこん)、

     『風景のない国・チャンパ王国』(平河出版社)、『チャンパ』(めこん)、

     『アンコールワット旅の雑学ノート』(ダイヤモンド社)などがある。  Eメール

       

                      (本書紹介文より)ー本書発刊当時ー

 

 

  メコン圏をはじめとするアジア関連書籍の専門出版社である”めこん社”が、『雲南・北ラオスの旅』(樋口英夫 著)を2001年7月に発行し、新たに「くろうとの旅」シリーズを始めたが、本書はこのシリーズの第4弾で、再びプロ写真家の樋口英夫 氏による新しいスタイルの旅ガイド本。まさに本のタイトルの通り、「7日でインドシナ半島の世界遺産」を巡る旅ガイドであるが、ここではベトナム、タイ、ラオス、カンボジアの4カ国が対象になっている。

 

 現在(2003年4月)、この4カ国では、以下11件の世界遺産が登録されているが、本書ではこのうち、以下の目次にある通り、6件を取り上げている。

 

     ベトナムの世界遺産

         ・1993年登録: フエの建造物群

         ・1994年登録: ハー・ロン湾

         ・1999年登録: 古都ホイアン

         ・1999年登録: ミーソン聖域

      ■タイの世界遺産

         ・1991年登録: 古都スコタイと周辺の古都

         ・1991年登録: 古都アユタヤと周辺の古都

         ・1991年登録: トゥンヤイーファイ・カ・ケン野生生物保護区

         ・1992年登録: バン・チェン遺跡

      ■ラオスの世界遺産

         ・1995年登録: ルアン・プラバンの町

         ・2001年登録: チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プー寺院と

                    関連古代遺産群

      ■カンボジアの世界遺産:

         ・1992年登録: アンコール

 

 これまでの「くろうとの旅」シリーズ同様、写真家による美しい写真満載に加え、アジアに詳しい著者による文章、旅に有用な精細な各地の地図などから構成されるが、今回はこれまでと違い、カラー口絵として十数点、色鮮やかなカラー写真も掲載されている。”秋分の空を赤く染めるアンコールワットの夜明け”"春分の日のアンコールワットの神秘的な夜明け”や”ベトナム・フエの12代皇帝カイディンの霊廟と紫のアオザイ”などの美しいカラー写真があり、スコータイの大仏教寺院ワト・マハータートの仏像の右手のアップのカラー写真なども印象的だ。バイヨン遺跡のカラー写真では人面彫刻が、そこに並び座るカンボジア人少女の顔となるほどそっくりだ。

 

 スコータイについてはスコータイだけでなく世界遺産に含まれたスコータイ王朝の副都市だったカンペーンペットとシーサッチャナーライについても紹介し、ベトナム最後の皇帝の都フエでは、都城と宮殿に加え街と周辺についても紹介が為されている。チャンパ王国の聖地ミソンでも、ミソン遺跡群だけでなく、ダナン市のチャム彫刻博物館とチャンパの末裔チャム族について書かれているが、特にチャム族を中心とするチャンパの末裔については、同じ著者による、チャム族を中心とするチャンパの末裔の現在の生活・暮らし・表情を追いかけた詳細な記録が『風景のない国・チャンパ王国』(平河出版社)として出版されているので、本書から関心をもたれた方はさらにこの書籍をお勧めしたい。

 

 各地の紹介ガイド文だけでなく、コラムも掲載されており、これもなかなか興味深い内容だ。「宦官の位牌とハーレム」、「家康を魅了したチャンパの香り」、「アオザイは皇帝の趣味?」、「現代に続くインドシナ半島の王国」、「19世紀の北ラオスを歩いたヨーロッパ人」、「アンコールのタイムカプセル」と、メコン圏好きの人なら、これらのコラムのタイトルを見ただけで、期待感が高まるのではないだろうか?

 

 尚、本書タイトルに「7日でめぐる・・・」と付けられているのは、日本発着で発着日2日を含めわずか7日間でも、タイの航空会社バンコクエアウェーズ(一部ルートはその姉妹会社シェムリアップ航空の運行)が開設した周遊ルート”Mekong World Heritage Tour"を使えば、バンコクを起点にスコータイ、ルアンパバーン、ダナン、シェムリアップ、バンコクと、インドシナ半島4カ国の世界遺産に最も近い飛行場を結んでいる為、本書記載の世界遺産の地を簡単に旅行できてしまうからだ。巻末には、"インドシナ半島の世界遺産をめぐる旅情報"として、2003年3月現在の各種情報(日本からのアクセス、航空券、ビザ、現地通貨・両替、飛行場からホテルまで、ホテル、現地での乗り物、最新情報を知るには、バンコクエアウェーズ フライトスケジュール、参考プラン)までも掲載されており、大変実用的だ。

 


               本書の目次

 

 

    カラー口絵・インドシナ半島の世界遺産

     

    はじめに

       

    インドシナ半島地図

       

   フエ  ベトナム        ベトナム最後の皇帝の都

            

   ミソン  ベトナム          チャンパ王国の聖地

 

   ホイアン  ベトナム      江戸時代の日本を魅了した貿易港

            

   スコータイ  タイ           タイ族最初の王国

  

   ルアンパバーン  ラオス   メコン河畔の小さな古都

            

   アンコール  カンボジア    世界最大の神殿と遺跡群

 

    インドシナ半島の世界遺産をめぐる旅情報