伴野 朗 氏 (ともの ろう)
1936年7月16日、愛媛県松山市生まれ
1960年東京外国語大学卒業 (中国語学科)
朝日新聞社に入り、外報部などを経て、上海支局長を務める
1989年朝日新聞社を退社し、執筆に専念
1976年、北京原人の頭蓋骨消失事件をテーマにした『50万年の死角』で第22回江戸川乱歩賞受賞。
1977年『陽はメコンに沈む』、78年には『33時間』と歴史ミステリーを発表。
『傷ついた野獣』で、1984年、日本推理作家協会賞を受賞。その他著作多数。
2004年2月27日、心筋梗塞で死去(享年67歳)

作家として: 【作品分類】
▼メコン圏を主舞台とした小説
「九頭の龍」
徳間文庫、1992年
(作品は1979年講談社より刊行)
主舞台:ベトナム、時代:19世紀末
19世紀末のベトナムでの反仏闘争と日本巡洋艦「畝傍」の失踪が絡む歴史冒険ミステリー
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「陽はメコンに沈む」
講談社文庫、1980年
(作品は1977年講談社より刊行)
主舞台:ラオス、時代:1970年
1961年ラオスで失踪した国会議員・辻政信氏の失踪事件を背景に借り、1970年のラオスを主舞台とした歴史推理サスペンス小説
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■その他の書籍紹介(一覧)
▼中国(近・現代)を舞台とした小説
・「毛沢東暗殺」(1995年) 林彪事件(1971年9月)が主テーマ (林彪・毛沢東・周恩来・四人組等)
・「上海遥かなり」(1992年) 汪兆銘(1885年〜1944年名古屋で病死)が主テーマ (江沢民等)
・「50万年の死角」(1976年) 北京原人の骨失踪が主テーマ
・「蒋介石の黄金」(1980年) 1947年の中国大陸が主舞台 (蒋介石等)
・「ケ小平の遺言」(1999年) 1997年2月ケ小平の死後から香港返還まで (江沢民体制・華南経済圏等)
▼中国(近代以前)を舞台とした小説
・「長安殺人賦」(1994年) 阿倍仲麻呂と李白が8世紀の唐の都・長安で殺人事件にかかわる
・「南海の風雲児・鄭成功」(1991年) 鄭成功(1624〜1662年)が主テーマ
▼現代日本を主舞台として小説
・「香港から来た男」(1983年) 鑑真和上の渡日の謎にからんだ殺人事件

【複数作品登場の主人公】
●陳展望・・・・客家出身の中国人。戦前、日本に留学したことがあるらしい。その後武漢大学で中国近代史を専攻。
現在は中国問題の専門家として香港各誌への寄稿で生活している。
独身で香港・九龍半島の油蔴地の汚いアパートに住み、服装にも無頓着ながら、うまい料理を食べることには異常な
情熱を燃やす。卓抜な推理力を備え、殊に、中国の故事や詩歌をもとにした暗号解読では並ぶものがない。
『殺意の複合』『香港から来た男』等に登場。
●杉江恭治・・・・作家。元中央日報外報部の中国担当の記者。1971年9月の「林彪事件」をスクープしたが、かえって社を
追われる。社を辞めた翌々年、推理作家の登竜門とされる文学賞を受賞し、作家としてのスタートを切る。東京・中野区
に在住。カラシのきいた納豆が大好物。甥の高野三平は、杉江の姉の長男で、中央日報の北京特派員。
●土屋慎介・・・・中央日報の戦後初代の上海支局長を務める。杉江恭治とは入社同期で、気の置けない親友同士。
天安門事件後、外報部部長代理隣、中国担当の編集委員に転じる。
『上海遥かなり』では上海支局長として主人公になっている。『毛沢東暗殺』『ケ小平の遺言』では、主人公・杉江恭治
(作家)の友人として登場。
●山城太助・・・・日本軍による対重慶特務工作機関(「76号」:所在地の上海・ジェスフィルト76号にちなむ)の指導幹部
年齢・経歴不詳、中国の民衆の中にすぐに溶け込むような風貌の持ち主で、大陸での特殊工作のベテラン。中国名
は、程光
北京語の他に、上海語、満州語、広東語、さらには福建語、潮州語といった中国の方言をほぼ完璧に使いこなす。
『三十三時間』『上海スクランブル』『落陽曠野に燃ゆ』『第三の原爆』『上海発奪回指令』等に登場。