メコン源流域の標高4500m以上の草原では、ヤク牛や羊の放牧を行っているチベット族が、 1年で2、3ヶ所、草地を移動しながら、天幕住居で暮している。彼らの生活に、家畜のヤクは欠 かせない。ヤクの肉は食料に、乳はチーズやバターに、毛は天幕住居を覆う布に、そして糞は 森林がない草原では貴重な燃料になる。夏でも雪が降る厳しいチベット高原の、自然に適応し たシンプルな生活が、営まれている。